2011年12月29日木曜日

【イベント報告】「ふくしま大『望』年会」に参加してきました!!

こんにちは。

東京スタッフの福本です。


一昨日12月27日兼ねてから皆さんにご支援いただいてきた


福島大学災害ボランティアセンター主催の


【ふくしま大『望』年会~福島市内5ヶ所の忘年会同時開催~】


に参加してまいりました。



後援:広報担当として私たち「Link with ふくしま」も活動し、

クラウドファンディングサイト「READY FOR?」での皆さんのご協力をいただき、最終的に

57の方々から207,000円ものご支援をいただき、

READY FOR?のプロジェクトページから確認できるだけでも、

494名のfacebook上での『いいね!』

191名のtwitter上でのRT

の情報拡散のご協力を頂きました。実際にはこの倍以上の方々に情報拡散のご協力を頂いていると考えられます。

みなさんのご協力には本当に頭が上がりません。ありがとうございました!!

偉そうなことを言うようにはなってしまいますが、

このように多くの方々の自分なりにできる少しずつの貢献がLINKしていき、大きな波となり、福島の復興を加速させ、変革を促していくのだと思っています!!これからも頑張っていきましょう!!


さて、ここからが当日の様子です。

私たち、リンふくスタッフは福島市内5ヶ所ある仮設住宅の松川工業団地第一仮設住宅に行ってきました!!


当日は、忘年会準備の他にもそばや稲荷ずしなどの準備も手伝わせていただきました。
なかなかこういった現地での支援活動には慣れていないため、現場の復興支援スタッフの方々やボラセンの方々の力を借りながらになってしまいましたが^^;





忘年会でお互いが親しみを持ちやすいようにあだ名のネームプレートをつけてもらうよう徹底しました!!





忘年会が始まると、ボラセン、仮設の方々でのカラオケ大会なんてものもやっていました。こんな交流があり、場があたたまるのも忘年会の醍醐味ですよね!!





こんな風に仮設の人々と楽しく交流させて頂き、
当初の問題であった、『仮設住宅におけるコミュニティ問題』の解決に少しでも貢献できたのではと思い、非常にうれしく思いました!!




今回のプロジェクトでたくさんの方々の笑顔や楽しそうにしている現場に立ち会えたことで、すこしでも仮設住宅における問題に貢献できたのではと思っています。

しかし、そんな中でもまだまだ『孤独』を抱えている人々もいれば、「仮設住宅への物資支援から自律支援への移行」など解決に向けて動いていかなければならない問題も数多く存在していることも現場で目の当たりにしました。

ただそんな中でも一人でも多くの方に来年に向けて『望』を持っていただける宴にできたのであれば今回のプロジェクトには大きな意味があったと考えていますし、そうであってほしいと願っております。
復興に向けた問題点の議論は尽きませんが、それは福島で被災した方々が明日に希望を持って歩み続けていることが大前提です。その大前提を強化できるイベントであったなら、それだけで復興に向けた大きな前進だったのではないかと考えています。




今回パートナーとしてプロジェクトを運営させていただいた福島大学災害ボランティアセンターはこのような現場での被災者への直接的・確実なアプローチをしている役割であり、このような学生たちの活動なくしては現在福島の多くの方々の生活は成り立たないのではないかと思いました。

私たちリンふくはREADY FOR?での活動が顕著なように県内県外の様々な人々の想いや行動を福島にLINKさせていき、不安定なところもあるかもしれませんが、新しいアプローチを考え、福島に変革を促す役割だと私は考えています。

福島への活動をしている団体は学生・NPO・企業・行政問わずこのような二通りのアプローチに分けられるのではないかと考えています。このような二つのアプローチをする団体がお互いがお互いの役割を否定することなく、わかり合い協力していくことが復興への最大の近道なのではないかと私は考えています。

福島大学災害ボランティアセンターの方々これからもよろしくお願いします。




たくさんの被災者の方々ともお話させてもらいましたが、印象的だったのが一人のおばあちゃんに

「私たちも頑張っているのだから、あんたたちも頑張りなさい。」

と言われたことです。被災者の方々含め、お互いがお互いにできることに全力を尽くすことが福島を元気にしていくと感じています。福島が元気になれば、日本全体ももっと元気になると信じています。

お互い頑張っていきましょう!!

なお、当日の様子については
READY FOR?の「ふくしま大『望』年会」プロジェクトページ
https://readyfor.jp/projects/bounenkai
で福島大学災害ボランティアセンターが詳細にレポートしてくださることになっています。
年内には更新されると思いますので、チェックしてみてください。



Link with ふくしま 東京スタッフ
福本 知也



2011年12月21日水曜日

リンふく×福大ボラセン【福島市仮設住宅5か所での大望年会プロジェクト】

こんにちは!
Link with ふくしま 東京スタッフの福本です。

私たちはいま

【【福島市内5か所の仮設住宅での大望年会プロジェクト】】


の実施に向けて福島大学災害ボランティアセンターとコラボして実施にむけて動いています。





今回コラボさせていただいている福島大学災害ボランティアセンターは学生なり自由な視点から、3.11東日本大震災をきっかけに、少しでも福島の災害援助に貢献していこうと立ち上げた団体です。
福島県民にもう一度元気や笑顔を取り戻してもらうための支援、震災で被災した福島大学の仲間をささえることにより、大学、そして福島県を元気にしたいという熱意を持つ200人を超える学生たちが活動しています。

今回のプロジェクトでは現在福島の仮設住宅などでの運営を福島災害ボランティアセンターが行い、広報・ファンドレイジングをリンふくが受け持つ形になっています。

忘年会といえばお金がかかってしまいます。
そこでクラウド・ファンディングサイトのREADY FORさんと提携し、そちらで寄付金募集を承っております!!




■ご興味・ご関心を持ってくださった皆さん、ご支援くださる皆さんは
https://readyfor.jp/projects/bounenkai
をご覧ください!!

3075304F3057307E5927671B5E744F1AFF5E798F5CF65E025185FF1530F66240306E4EEE8A2D306E96C64F1A62403067306E5FD85E744F1AFF5EFF08798F5CF659275B66707D5BB330DC30E930F330C630A330A230BB30F330BF30FCFF09 - READYFOR?

もしかしたら

たかが忘年会なんか・・・

とお思いの方もいらっしゃるかと思いますが

今回のプロジェクトの目的は

『仮設住宅におけるコミュニティ問題』です。

現在は仮設住宅に暮らしている方々の支援を行っています。
仮設住宅には、もともとバラバラだった方々が一つの土地に暮らしているため、隣人同士のコミュニティが形成されないという問題があります。
実際に仮設住宅ではコミュニティに溶け込めず、心に孤独を抱えている人が大勢います。一見仲良く話しているように見える人々でも本当のところでは深い絆が生まれていない場合も少なくありません。

狭く生活しづらい仮設住宅でのストレス、生きがいの喪失など、特に高齢者が多い仮設住宅では色々な問題が大きくなってきています。それに対して、私たちは各仮設にお邪魔して、自治会や住民のみなさんと一緒になって芋煮会や季節に伴った各種イベントを通して、コミュニケーション支援を行なってきました。
仮設住宅の方々の声として

 「昔は地域に住んでる人はみんな顔見知りで仲良しだった。でも今は隣の人すら誰だかわからないよ。」
「一人で家にいるのはつらいよ。ないもないからねぇ」
「昔はとなりのばあちゃんとよくお茶会したもんだ。またやりてぇなぁ。」

でも実際にイベントを実施した際には 

「こうやってみんなで集まるのはいいねぇ。話すことで気持ちが楽になる。」

などと言ってくれる方もいます。

そんな方々のためにも今回のイベントはなんとしてもなしとげたいと思っております!!
繰り返しになって申し訳ございませんが、

■ご興味・ご関心を持ってくださった皆さん、ご支援くださる皆さんは
https://readyfor.jp/projects/bounenkai
をご覧ください!!

お願いしたい行動として、
①こんなことしてる人たちがいたよーと僕らの話をしてください

②ツイッターなどのSNSで情報拡散をお願いします

③今回のプロジェクトに強く共感してくださった方々はどうかご支援よろしくお願いします。

です。どうかよろしくお願いいたします。


Link with ふくしま東京スタッフ
福本知也



2011年12月20日火曜日

【イベント報告】12/11 ふくしま未来ミーティング 復興特区WS

はじめまして!Link withふくしま(略称リンふく)東京メンバーの菅野仁紀(かんのまさき)です。
12月11日に開催された「ふくしま未来ミーティング」のワークショップの一つ、復興特区ワークショップの様子を報告します!

ファシリテーターとして、慶應義塾大学システムデザインマネジメント研究科の神武先生、西森さん、リンふくの佐藤が参加しました。


まず、神武さんの方から、「今日の話(午前中の講演会)を聞いてどう感じたか?」「印象的だったことは?なぜか?」そして「現在の身の回りの課題は何か?」「それは、どのように解決されるとうれしいか?」というテーマで、セッション1・2・3と区切り、参加者が1対1で対話を行いました。



セッションごとに相手を変えることで、お互いの意見を共有していきました。
ワールドカフェの形式を応用しています。

参加者は学生をはじめ福島復興に関わる社会人の方も数多くいらっしゃり、それぞれの立場からユニークな議論が展開されていきました。




その後、神武先生から、復興特区構想のブレインストーミングを助けるアイディアとして、アメリカの最大手の電話会社AT&Tの20年前のCMを提示されました。90年代前半のCMですが、未来予想図をヴィジュアル化したCMとなっています。
現在の技術をもって実現した製品もあり、人間の「こうあってほしい」という想像力が実現へと繋がるのだと実感しました。


ちなみにその動画はこちらです。



今から20年後を想像するなんてワクワクしますね。



さて、画期的な材料も提示されたところで、3班に分かれて早速ブレスト開始です。


班にはそれぞれ名前を付けてもらいました。

WSの定番イベント!ポストイットにアイディアを書き、模造紙に貼っていきます。各班数え切れないほどのアイディアが出てきました。

「チーム自然」
福島の良さ・元気・帰る・医療・職業・情報発信(福島版FaceBookなど)・水耕栽培など様々なキーワードが出されました。それぞれグルーピングを行い、その関係性について矢印をひいていきました。



「みらいチーム」
この班のキーワードは、「金儲けをして福島を復興する」
「ネバーランドを福島に建設して、子供を呼ぶ」「天空の城ラピュタ」を造るなど独創的なアイディアが盛りだくさんでした。




「YMW」
地域間コミュニティの再構築を図る。また、ボランティア同士の交流会の開催し、復興を加速させるなど、コミュニティ問題を解決するためのアイディアが多く出されました。
また、イチオシとして、福島からアイドルグループを輩出するといった、学生ならではのアイディアも出ました。






次に、西森さんから、出されたアイディアを「復興特区」構想のプレゼンテーションを行っていただきました。震災と原発事故からの復興を支援するためにさまざまな規制をなくすことなどを盛り込んだ「復興特区法」についての詳しい説明がありました。そして特区創設に際しての4類型(住宅の確保、まちづくり、産業の活性化、医療福祉)にブレストのアイディアをカテゴライズする作業に入り、班ごとの「復興特区」構想を練り上げていきました。




ついに最終発表です。

「チーム自然」
医療福祉に視点を置き、医療研究を進めて、福島に先進医療の研究所を設置する、いわゆる学園都市構想。研究が進むと、国内外に対して大きなメリットになり、学生にとっても進学・就職の場が創出される。そして、テレビ局が海外に対して情報発信し、福島の良さを発信できる。





「みらいチーム」
①実現可能なこと
助成金や援助金を活用し、福島の特産品を告知するために「米祭り」を開催する。フラガールなどを呼んで大規模なイベントへ。
②面白いこと
空中都市計画
広島・長崎・福島と原爆・原子力に関係した観光地巡りを行う。
振動エネルギーを利用した発電所を設置する。





「YMW」
福島の学費を無料化し、子育てがしやすい環境を整備する。そうして、県外から人を呼び込み、情報発信を展開する。さらに、クリーンなエネルギー政策を展開し、福島をエコシティとして位置づける。海外発信のために、ダボス会議のような世界会議を「福島会議」と位置づけ、エネルギー政策の世界会議を行う。復興予算の有効な活用を行い、参加者支援や補助金に充てる。





短時間ではありますが、福島が抱える問題点について様々な意見が出され、解決するアイディアが形になっていく過程は非常に興味深いものでした。
まだまだ、構想の段階ではありますが、これらの提案を実行に移していけば、福島の復興を確実に期待できると実感しました。
「福島の未来を創造する」という大きな社会的課題を、同じ問題意識を持つ多くの人々と共有できたことが何より幸せでした。


ファシリテ-ターの神武先生、西森さんをはじめ復興特区WS参加していただいた皆様、本当にありがとうございました。

皆様の夢を夢で終わらせないために、福島の復興を目指していきます!今後ともリンふくの活動へのご理解とご支援をお願いします。



2011年12月16日金曜日

【イベント報告】12/11 ふくしま未来ミーティング ファシリテーション講座

はじめまして、こんにちは。Link With ふくしま、福島スタッフの木山侑香です。
先日12月11日に行われました「ファシリテーション講座」についてご報告いたします!

講師として、NPO法人日本ファシリテーション協会の堀公俊先生と甲州潤先生にお越しいただきました。あらためて、お礼申し上げます。


今回、10名ほどの方々がご参加くださいました!NPOの方や学生、若もの会議でお会いした方もいらっしゃいました。本当にありがとうございます。





 参加者を二つのグループに分け、講座がスタート!!
初めて受けた講座だったのでドキドキ、ワクワクしながらお話を聞きました。

本来ならば3日間かけて行う講座をたった3時間しか時間がなかったので、ファシリテーションの大枠を学びました☆

まず、ファシリテーションとは、会話や会議での進め方を促したり、論点を設定することで話をまとめる技術のことです。


では、実際にどのように話し合いや会議は進められるべきなのでしょうか・・・。


①場のデザインのスキル

普段、会議をするとき、いきなり議題を引っ張り出していませんか?
堀先生は、「会議で最初に話し合うべきテーマは本日の進め方」だと話されました。

「本日の進め方」とは一体なに!??と思われるかもしれませんが、実はこの段取りはすごく重要です。
時間には限りがあります。決められた時間内で結論を出すためには、何を話し合うのか、どこまで話し合うのか、といった目標を立てる必要があります。

そして、どんな順番で話し合うか、時間の割り振り、といったプロセスをたて、
会議でのルールを決めておくことも望ましいです。(たとえば、何を大切にして話し合うか、やってはいけないことは…など)

ポイントはこれらの内容をホワイトボードや模造紙に書き出し、その場にいる全員で共有することです。

②対人関係のスキル

ファシリテーターは大げさに話を聴き、具体的に引き出していきます。しっかりと耳を傾けることで、相手存在を肯定し、その意思を尊重しようとする姿勢が信頼感を生むもとになります。

そうして、話を深堀り。論点、根拠、主張の順番に引き出していきます。

③構造化のスキル

ファシリテーターが議論を整理すると・・・、
意見が出しやすくなる、かみ合いやすくなる、ヌケモレが防げる!!といった利点が生まれます。ファシリテーターってすごい^^*

④合意形成のスキル

最後には、みんなの意見をまとめなくてはなりません。これが一番難しかった・・・。
いくつかの選択肢を用意することをしなくてはなりません。対立が生じてしまった場合には、誤解や思い込みを解き放てば解消されます。

ファシリテーションの概要をつかみ、いざ実践!!
議題は、「公園の迷惑行為の順位付け」。それぞれのグループで議論スタート。




まずは、個人で付けた順位を共有。それぞれの価値判断はどこに置かれているのかを知り合うために行いました。
しかし、議論は難航。価値判断基準をどこに設定すればいいか決められず、最終的に順位を出せないままタイムアップ・・・。




先生の解説で学んだことは、「言葉をしぼる」ということでした。私たちは「公園に近寄りにくくなる行為」=迷惑行為と設定していました。が、大切なのは「なぜ近寄りたくないのか」ということです。
危害が及ぶ恐れがあるからなのか、気分が悪くなるからなのか・・・。このようなことを掘り下げる必要がありました。
また、時間の配分を最初の段階で決めておかなかったのが痛恨のミスでした・・・。


ファシリテーション能力は、練習を積み重ねることで培われるのだと実感できたので、日常生活の中でも意識して練習してみよう♪と思ってます!

みなさんも興味が沸きましたら、ぜひ次の機会にご参加くださいませ。

今後もLink With ふくしまをよろしくお願いします^^

ありがとうございました!

【イベント報告】12/11 ふくしま未来ミーティング 産業WS



こんにちは!Link with ふくしま、略してりんふくの東京スタッフの元角太一です!
今回は先日、12/11に行われたふくしま未来ミーティングの産業ワークショップ(以下、産業WS)の様子をご報告します!

産業WSでは、ファシリテーターとして、内官房地域活性化伝道師の早田吉伸研究員にお越しいただきました!あらためて、お礼を申し上げます。


さて、産業WSですが、テーマはズバリ、これからの福島の産業づくり!
ってことで、その議論の様子をお伝えしたいのですが、 そ の ま え に。
すぐさま議論するのではなく、円になって椅子に座り、自己紹介をしながら、意識共有を致しました。



福島県で行政の業務に関わっておられる方や、一次産業や教育に関わっておられる方、福島でボランティアをなされている学生さんや社会人の方、東京からわざわざお越しになってくださった方など、本当に、様々な方にお越しいただきましたことを改めて実感しました。


また、未来の福島のために、どんな産業が必要かも全体で議論しました。

クリーンエネルギー産業や、教育から見えてくる産業、高齢者をターゲットにした産業や、ソーシャルビジネス、観光産業など、ほかにも、使用できない土地を利用できないか、また、政府が買い上げてくれないかなど多くの意見が出てきました。

しかし、それ以前に、原発の問題や地域間のコミュニケーションの亀裂などドロドロした部分と向き合わないとスタート出来ないというように、深く真剣な話し合いに・・・・。




と、話は進み、いよいよワークショップも本格化!
産業WSでは、以下の四つのテーマを班で分かれて議論しました。

・エネルギー
・農業
・若者のビジネス
・教育

それでは、まず、議論の様子を!

手前がエネルギー班ですね。既存の送電線を活用し、メガソーラーとコンデンサーの併用で、原発と同規模の発電量を24時間使用可能にするなど、なかなか専門的な話し合いでした。




こちらが、教育班!画面右の緑色のパーカーの人!僕です!すみません、でしゃばりました・・・。
教育班では、産業政策につながる教育と教育産業のどちらをテーマにするか、どのような教育産業が望ましいかを、それはもう熱い討論で。



さあ、そして、いざ発表へ!
こちらは、農業班が提示してくれた産業です。いろいろと濃厚な内容ですが、画像で気になる赤字に注目!福島基準!これは、放射能の基準値が現在の日本の基準値が心配なら、新しく信頼性の高い福島基準をつくっちゃおうというもの。
どこぞの県や、国よりも検出値が低いですよ!という比較の方法もという意見もありました。実際、政府も基準値設定で福島の方の意見も聞きたいんだとか。なかなか勉強になりました。




と、まあ、ワークショップが終わったところで、また円になり一人一言ずつ、反省会へ!


反省としての意見をまとめると、様々な立場の人が来ていて、とても勉強になった。前向きなひとが多く、刺激を受けた。もっと多くの人に参加してもらいたい。という意見や、福島の情報をもっと発信していって欲しい。や、今回のような話し合うだけでなく、是非、次に繋げてほしい。という意見も。
問題の再確認や、新たな問題提起こそあれ、福島の復興を願うという参加者温かい意識共有を強く感じられました。


今回の産業WS、あらためて、早田様、参加していただいた皆様、また後援の皆様には、心からお礼を申し上げます。この産業WSで、何か得るものがあり、有意義なものであったならば、とてもうれしいです!
りんふくとしても、個人としても、いろいろと学ばされるものがありました。また、学ぶだけでなく、実行に移す大事さも再確認いたしました。


りんふくの活動は、今後とも福島復興を目標に続けていきます!
なので、どうか今後とも温かい目で見守ってやってください!

ありがとうございました!!



2011年12月14日水曜日

【イベント報告】12/11 ふくしま未来ミーティング 雇用WS


はじめまして!
りんふく新規東京メンバーのちんねんです。
本日は12月11日に開催されましたふくしま未来ミーティングのワークショップのひとつ
雇用WSの様子をお伝えします!


3チームにわかれて、まずは自己紹介タイム。
今朝の食事を披露したり、ヒーローインタビュー形式で各々の武勇伝を語っていただいたりと、
一風変わったアイスブレイク!
おかげで、学生・社会人がいりまじった参加者の仲もすごく深まり、終始和気藹々とした雰囲気でした。
社会人の方々には、キャリアカウンセラーの方、福島の雇用関係に携わる方、教師の方など多種多様な背景を持つ方々がいらっしゃり、改めて福島の方々の復興への意識の高さを認識することになりました。



ちなみに私のチームは、2名のりんふくスタッフ(学生)と社会人の方3名。
社会人の方とのWSは初めてで緊張していたのですが、皆様本当にいい人ばかりですごく楽しかったです。



ウォーミングアップ後は、早速WSの本題である“雇用”について考えることに。
お題は『ふくしまのしごと⇒2020年のわたしたち』



各グループで、2020年に福島にこんなお仕事があればいいなぁ~というアイデアを話し合い、あるだけポストイットに書き出してみました。

結果、なんと!各班20個以上ものアイデアを出してくださいました!!
福島をカウンセリング・精神療養の中心地にする、放射能研究を通じて医療の先進地域にする、さらにはサンダーバードの基地(!)にしてしまうなど、面白アイデアがたくさんありました。



次に、各アイデアのグルーピングを行いました。
思いつくままに書き出した一見バラバラに見えるアイデア達が、どのような類型にわけられるのか。
各班オリジナルのグループ名を考えながら、20以上のアイデアを4、5個のグループにわけてみることに。

放射線測定アプリ作り、新エネルギー開発などのアイデアが属す『VS放射線』グループや、
きれいな街づくり、田畑や林業等の第一次産業を興隆させる等のアイデアが属す『こでぇらんに~街づくり~』グループ、
福島発のアイドル、オタクの聖地を作り出す等のアイデアが属す『ガチ熱狂!』グループなどなど、
皆様キャッチーなグループ名をつけながら、グルーピングを行いました。





さてさて、グルーピングが終わった後は、各グループの関連付けを。

『3.11』があったからこそ『VS放射能』が必要になった、
『こでぇらんに~街づくり~』をすることで『絆作り』が達成される、
などの各グループがどのような関係性になってるいるのかを考え、矢印を用いて表すことに。

考え始めてみると実は、どのアイデア、どのグループも他のアイデアやグループとなんらかの関係性・因果性を持っていて、意外にも多くの矢印をひくことができました。




本題はここから!

矢印をもって、各グループの関係性を表したところで。。。

では、どのグループが最重要なのか!について考察することになりました。
色々な関係性があるなかで、このグループ・出来事がなければ他が始まらない、これが最も根本的課題であるといった、雇用を生み出す上でクリティカルなグループを選び出すことになりました。

何を行うにしても、まずはやはり福島に住んでいる方々の『絆作り』を行うことが必要不可欠であるというように、
多々存在したアイデア・グループの中でも、我々が最も大切だと思う事柄を突き詰めることができました!




そして最後に、各チームのアイデアを“表現”!

各チームそれぞれが選んだクリティカルなグループ・アイデアを、そこから望む福島の未来の姿を、
色ペン、紙コップ、紙皿、折り紙、カラー粘土等を用いて、“何らかの形に表現する”ことを行いました。

ちぎった折り紙や粘土を用い、あたたかみのある、仕事をEnjoyできるような福島の姿を描いたり、
紙コップを用いて、未来の福島のエネルギーの姿を立体的に表現したりと、
これまたユニークな表現がたくさんありました!





個人的に、自分達の考え出したアイデアを、形にして表現するこの瞬間は本当に楽しく、また強い達成感を覚えました!


時間が短かったこともあり、まだまだ未熟な私達のアイデアではありましたが、
このようなWSの形で皆様と意見・意識を共有し、自分達ならではの“希望”を描き、表現していくことは非常に重要なことなんだなと改めて感じました。

様々な背景や考え方を持つ人の意見を吸収できたこのWSは本当に有意義なものだったと思います。
せっかく出していただいた数々のアイデアを、実行に移していけるようこれからも頑張りたいと思います!

今回FFMに、そして雇用WSに参加してくださった皆様方に、あらためて御礼を申し上げたいと思います。
皆様も私と同じように、このWSを通して何かを得て、感じていただけているなら嬉しいです。

今後も是非、福島の復興を目指すりんふくの応援を、何卒よろしくお願いいたします。

本当にありがとうございました!!




【イベント報告】12/11ふくしま未来ミーティング 講演会


みなさん、こんにちは!
リンふくの菅家です。

以前からお知らせをしていたリンふく史上最大のイベント「ふくしま未来ミーティング」を先日、福島大学で開催致しました。
開催日は3.11からちょうど9カ月後の12月11日(日)!

この「ふくしま未来ミーティング」を数回に分けてレポートしていきたいと考えています。



「ふくしま未来ミーティング」は、その名前通り、福島の未来を考えるイベントです。

参加者は福島に関わる全ての人!ということで、当日は、学生から県庁職員の方、自営業の方、学者や研究者、主婦の方、福島復興のために活動する市民団体の方々など、多種多様な方々が集まって下さいました。

その数、なんと100名以上!(現在、詳しい参加者数は集計中です)

当日は、考え方やバックグランドが異なる、これだけの数の人たちが、一堂に会し、
福島の未来を考えていきました。

当日の内容としては、以下の通りです。


<午前中>

・講演会「震災を経た福島の過去・現在・未来」

・スキル講座「ふくしま復興のためのファシリテ―ション講座」


<午後>
・慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究所による設計・運営で、
三つのグループに分かれての政策立案ワークショップの開催
「福島の未来を守り、切り拓いていくために~今後の産業・雇用政策~」
  
今回のこのブログ・エントリーでは、
午前中の講演会についてレポートしてまいります。

スキル講座と午後のワークショップについては、
リンふく新スタッフの、まさき・たいち・ちんねん・きゃま、の4名がレポートしてくれる予定です。
こうご期待!


というわけで、午前中に行われた講演会ですが、
本イベントの主催団体「Link with ふくしま」代表の私、菅家と
共催団体「ふくしま復興支援学生ネットワーク」発起人の高橋あゆみさんの
司会進行と挨拶でスタートしました。


開会前。高橋さんと菅家。


開会の言葉


開会の言葉の後は、早速、講演会スタートです。

講演会は「震災を経た福島の過去・現在・未来」という大テーマの下、
以下のような豪華な講演者の方々にご講演を賜りました。

「ふくしまのいま<被災>から<復興>」
(福島大学うつくしまふくしま未来支援センター 佐藤彰彦 特任研究員)

「産業・経済からみた福島の過去・現在・未来」
(財団法人 福島経済研究所 齋藤 博典 副理事長)

「全体統合視点の必要性とフューチャーセンターの可能性ー社会課題・市民課題解決のためのフューチャーセンターのデザインー」
(慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究所 前野隆司 教授)


まずは、福島大学うつくしまふくしま未来支援センターの佐藤様によるご講演です。


内容としては、飯館村の事例を用いて、福島が元々抱えていた問題や、震災を経て、発生した新たな問題。
そして、復興に向けてボトムアップで活動中のプロジェクトのご紹介などを頂きました。



二番目の講演者は、福島経済研究所の齋藤様による「産業・経済からみた福島の過去・現在・未来」です。



産業構造という視点から映し出される、東北における福島県のプレゼンスの大きさや、
原子力発電所に支えられていた福島の経済や雇用の実態、そして人口流出という福島の大きな問題、そして復興特区の導入などによる新しい福島像などをご紹介して頂きました。



最後は、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究所 前野様によるご声運です。
テーマは、「全体統合視点の必要性とフューチャーセンターの可能性ー社会課題・市民課題解決のためのフューチャーセンターのデザインー」です。


福島が抱える複雑な問題に対して、部分ではなく、より俯瞰的な視点で問題を捉えることの重要性から、そのような問題に取り組む一つのあり方として、フューチャーセンターという概念をご紹介して頂きました。


どの講演者の方のお話も参考になることが沢山で、参加者の皆さまも気づきや学びを沢山得ることが出来たようでした。

その気づきや学びを持って、午後の政策立案ワークショップに向かうのですが、
それは、またブログの別エントリーでご紹介することにしましょう。



高橋さんによる閉会の言葉


最後にはなりますが、今回の講演会にご協力いただいた全ての方々に、この場を借りて御礼申し上げます。

それでは、また次のブログエントリーをお楽しみに!

菅家

2011年12月11日日曜日

明日、いよいよ『ふくしま未来ミーティング』開催です!!

こんばんは。
福島支部長の秋山綾子です。


いよいよ明日、
Link with ふくしま史上最大のイベント
『ふくしま未来ミーティング』
を開催いたします。


本イベントには、申し込みフォームやメールよりたくさんのお申込みを頂いております。
ありがとうございます!

本日、『ふくしま未来ミーティング』の事前打ち合わせおよび事前準備を行いました。
 (会場である福島大学さんのご好意により、前日に準備をさせて頂けたのはとてもありがたいです)

Link with ふくしまのスタッフも東京・福島からかけつけ、
共催のふくしま復興支援学生ネットワークのみなさんも
当日スタッフとして参加してくださるので、体制は万全です!!


明日、素敵な一日になりますように・・・

2011年11月27日日曜日

11/20 CRMワークショップ詳細 「なべパカー」




はじめまして。りんふく新規東京スタッフの小牧沙椰ことしゃおむーです。今日は20日に行われた【福島復興のためのCause Related Marketingワークショップ】における一班の様子を報告させて頂きます。



ウォーミングアップ、福島の現状説明とCRMの講義を経た後5チームに分かれてグループワークに入っていきました。一回目の発表に向けてまずは取り組むべき問題を何にするか、そしてその問題を解決するためにはどうすればいいのかということについて各班で考えました。






一班ではどの問題に焦点を当てるかということを決めるため、チーム5人でまずブレインストーミングをしました。各自が思いついたことをポストイットに書き、模造紙に貼っていきました。

その結果、除染、産業や雇用など放射能に関する根本的な問題と、コミュニティの崩壊や心のケアなど精神的な問題に分けられました。短い時間の中で初めてCRMに取り組むということを考慮に入れて私たちはコミュニティの崩壊に焦点を当てました。










そして一回目の発表で一班は、仮設住宅で孤立している人たちが周囲の人達と新たなコミュニティを作れるように、なべパカーを提案しました。なべパカーとは、なべパーティーをする車 の略で、被災地の仮設住宅をまわるなべ屋台の車という意味です。


なべパカーではなべだけでなくお酒の力で参加者にお互いに仲良くなってもらうために、例えばアサヒビールさんにスポンサーとなって頂くことを考えました。

図式としてはなべパカーのマークが入っているアサヒビールを消費者が一つ買うごとに、その売り上げのうち10パーセントがなべパカーに寄付されるという形をとることにしました。また、もう一つのスポンサーとして日産自動車さんにご協力頂き、消費者が日産レンタカーを一台借りるごとにその売り上げの一割がなべパカーに提供される、という仕組みにすると発表しました。



なべパカーを提案した理由は二つあります。一点目はなべに関して、当初私たちは仮設住宅で飲み会を開くことで来てくれた人たちに仲良くなってもらおうと考えたのですが、いわゆる飲みにケーションでは子供が参加できないので、世代関係なく楽しめるなべパーティーを思いつきました。二点目は車に関して、鉄腕ダッシュのソーラーカーのように被災地を巡れたら話題性があっておもしろいと考えました。



発表後竹井さまと村田さまからフィードバックとして、これからどこまで具体化できるかが何より大事であること、なるべくたくさんの人を巻き込めるプランにすること、どんな理念を持ったどの企業にアプローチするのかを考えること、SNSをどのように利用しより多くの人に自分たちの取り組みを知ってもらうにはどうすればいいかを考えることなどのご意見を頂きました。






そして最後のプレゼンテーションに向けて、各班でそれぞれのプランを具体化する作業が始まりました。











一班ではそれまでどの問題に焦点を当てるかという点に時間を費やしていたため、具体化しきれなかったところもありましたが、竹井さまや村田さまのアドバイスを頂いて次のようにプランが出来上がりました。




なべパカー

目的・・・仮設住宅や借り上げ住宅で孤立している人たちが今暮らしている土地で新たなコミュニ   ティを作れるように、お酒となべの力で被災地を盛り上げること。

CRMの構造・・・日産とアサヒのコラボ!
①消費者が「みんなでなべすっかー」というキャッチフレーズが書いてあるアサヒ ビールを買う or  同様のキャッチフレーズのついた日産レンタカーに乗る 
②その売り上げの一割がなべパカーを運営するNPOに寄付される
③消費者は気軽に社会貢献でき、企業は売り上げが伸び、NPOはなべパカーの運営費が調達できる。win-win-winになれる(^^)

※寄付はあくまでなべパカーの運営費に充てられるのであって、なべパカー自体が利益を上げることは想定していません

※アサヒビールの中でも特にノンアルコールビールをなべパカーの宣伝に使います(なぜならアサヒビールさんのノンアルコールビール「ダブルゼロ」はその市場で大きなシェアを占めていないということを考えると、アサヒビールさんにとってイメージアップにつながるこの企画に利用価値をつけられるからです。by 村井さま また、ノンアルコールビールを飲んで日産レンタカーを運転すればより社会貢献できるという点を強調する意味もあります) 


なべについて・・・
飲み放題も含めて値段は1500円以内で抑える(なるべく多くの人に来てもらうため)。なべの食材については地元の野菜などを使い地産地消に(食材の輸送費を抑えることができるから。またたとえば近所の斉藤さんが作った野菜、というように生産者の顔が見えると消費者も安心して食べられる面があるため by 竹井さま)

対象者
①消費者・・・被災地のために何かしたいと思ってはいるがなかなか行動に移せない、お酒が好きな老若男女
②企業・・・アサヒビールさん、日産自動車さん
③NPO・・・緊急支援期から生活再建期への移行により、今までしていた仕事が減ったNPO
④被災者・・・被災した方全員

宣伝について・・・mixi, facebook, twitter などで上記の対象者に発信してもらう。また、アサヒビールと日産のCMの最後になべパカーの宣伝をする全く同じ映像を流してもらう

その他・・・同じ被災地でも場所によって情報格差が激しいということを踏まえ、なべパカーは山の上に住んでいる人でも平地に住んでいる人と同じ情報を手に入れられるように発信していきます。また、被災地間で手紙を運びます。






以上の内容のプレゼンテーションを終え、フィードバックとして会場から様々なご意見を頂きました。



このプランだといかに多くの人に注目してもらえるかということがカギになるから、そのために「あいのり」のように若い男女達をなべパカーに乗せることで世間の注目を集められるのではないか(代表 菅家)

被災地の地酒をなべパカーに使えないか(福島支部長 秋山)

食材についてもっと掘り下げてほしかった

なべパカーに使う車種を特定できるとよかった(竹井さま)

なべパカーを、被災地の人たちが集まって一緒に料理を作れる場にしてはどうか。実際東京で客が店で料理できることが流行っているし、共同作業で仲良くなれる

なべパカーが今どこを走っていて、どのように活動しているか、今男女の恋愛関係はどうなっているのかがわかるホームページを作る。そこにアサヒビールと日産レンタカーの宣伝を入れる。

なべパカー自体に価値をつける(なべパカーを見られたらラッキー または なべパカーを見るために被災地に行きたいと思わせるくらい)




すべての班のプレゼンテーションが終わり、審査の結果私たち一班はグランプリを頂きました。

その理由としては、①他の人がのりやすいプランであること②いろんな人を巻き込めること③話題性があること④みんなが楽しめること を挙げて頂きました。





私自身の感想としては、一つのことを議論するために多角的な視点が必要なこと、そのためにも正確で幅広い知識が必要であることを実感した一日でした。そして、この日の議論が白熱して行われた大前提として、被災地の今後を日ごろから考えている意識の高い方たちが参加して下さったからこそ最高にアツいワークショップになれたのだと改めて痛感しました。

これからも未熟な自分ですが、少しでも復興のため役に立てる人間になれるよう、努力して参ります。

最後に、会場を貸してくださったダイヤモンド社の宮田さま、ゲストとして来てくださった竹井さま、村田さま、一緒にワークショップを創り上げてくださった参加者のみなさま、それから告知などさまざまな形で協力してくださったみなさま、ありがとうございました!!