2012年11月14日水曜日

【イベント告知】 『第二回ふくしま未来ミーティング』 開催します!

こんにちは。

リンふく広報の秋山綾子です。



本日は、お待ちかね(?!)「ふくしまフューチャーセッション」の第4回目、

『第二回ふくしま未来ミーティング ~郡山の子どもの環境を官民の垣根を越えて考える~』

について、お知らせいたします☆






開催期日は、129日(日)です。

みなさま、万障お繰り合わせのうえ、どうぞご参加ください!







<こんな人にオススメ>

・郡山にお住まいで小さなお子様がいらっしゃる保護者の方

・保育士、小児科医などお仕事で子どもと関わりのある方

・福島において子ども支援の活動を行っている方     等


※ご自身に当てはまらなくても、興味のありそうな方に転送して頂けますと幸いです。



┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

第2回 ふくしま未来ミーティング

~郡山の子どもの環境を官民の垣根を越えて考える~

…………………………………………………………………


日時

12/9(日)10:00~17:00


場所
郡山情報ビジネス専門学校(福島県郡山市駅前1-12-2)


プログラム

<第Ⅰ部:基調講演 (10:00~12:00)>

講演①:「福島の低線量被ばく下の親子における心身のストレス状態に関する調査報告」

高原円 准教授 (福島大学/共生システム理工学類
/子どもの心のストレスアセスメントチーム)

講演②:「郡山の子どもたちの現状と、福島の子どもたちを日本一元気に
-子どもの時間は誰のもの?―」

菊池信太郎氏(医療法人仁寿会菊池医院副院長/医学博士/

小児科専門医/郡山市震災後子どものケアプロジェクトマネージャー)


<第Ⅱ部:分科会形式ワークショップ(13:00~17:00)>

分科会①:「福島の屋内遊び場施設の今後の展望を考える
分科会②:「子どもの外遊び環境について考える-次のステップに向けて」
分科会③:「仮設・借り上げ住宅の子ども支援を考える」


お申込み

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<本企画のポイント>
1.「学べる」
 講演会やワークショップを通して、子どもに必要な環境やそれを実現するための方法を学ぶことが出来ます。

2.「繋がる」
 子どものために活動している団体や、子どもの関心がある他の参加者との繋がりをつくることが出来ます。

3.「動き始める」
 学びや繋がりを通して、子ども達のために出来ることを見出し、動き始めるきっかけを見つけることが出来ます。

<本企画の背景と目的>

 2011311日に発生した東日本大震災による影響で、福島は多大な被害を受け続けています。それにともなって生じた、様々な問題を解決することは、一筋縄ではいきません。多様な立場から、より多くの人が福島の復興という大きなゴールに向かって協力する必要があります。

 本イベントでは、福島が抱える重要な課題の一つである「子どもの環境」というテーマについて、市民や企業・NPO・行政といった枠組みを越えて一緒に考えます。そして、より良い子ども環境を描き、実現していくためのきっかけにしていくことを目的とします。




以下、本企画の概要です。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

日時:平成24129日(日)10:0017:00(開場12:30
場所:郡山情報ビジネス専門学校
    http://www.jo-bi.jp/access.html

参加費:無料

定員100 (※各分科会30名程度 )

対象
・郡山にお住まいで小さなお子様がいらっしゃる保護者の方
・保育士、小児科医などお仕事で子どもと関わりのある方

・福島において子ども支援の活動を行っている方       等


主催ふくしまフューチャーセンター(事務局:任意団体 Link with ふくしま)

協力 NPO法人郡山ペップ子育てネットワーク、NPO法人移動保育プロジェクト「ポッケア」、NPO法人ビーンズふくしま

後援:郡山市、郡山情報ビジネス専門学校


プログラム:

<第Ⅰ部:基調講演 (10001200)>

講演①:「福島の低線量被ばく下の親子における心身のストレス状態に関する調査報告

  ■講演者:高原円 准教授 (福島大学/子どもの心のストレスアセスメントチーム/共生システム理工学類

  ■概要:福島県内で暮らす子供たちは,屋外での自由な活動が制限される状況が続いており、県内の親子の心理的ストレスの問題は深刻さを増している。これまで我々が、震災後数回にわたって行ってきた親と子の心理的ストレスに関する調査について報告する。

講演②:「郡山の子どもたちの現状と、福島の子どもたちを日本一元気に-子どもの時間は誰のもの?―」

  ■講演者:菊池信太郎氏(医療法人仁寿会菊池医院副院長/医学博士/小児科専門医/郡山市震災後子どものケアプロジェクトマネージャー)

  ■概要:子どもたちの育つ環境が危機的状況にある。特に現在の放射線環境下では、より一層子どもたちが健康に育つことと、地域が子どもたちの育ちを守るために何が必要な事なのか、地域が一丸となって考えていなくてはならない。


<第Ⅱ部:分科会形式ワークショップ(13001700)>

分科会①:「福島の屋内遊び場施設の今後の展望を考える

  ■協力:NPO法人郡山ペップ子育てネットワーク

  ■概要:本ワークショップでは、子どもにとっての遊び(=身体を動かすこと)の重要性と、外遊びが懸念される現状との相違を踏まえ、郡山地域の子どもに必要な遊び環境の今後のあるべき姿を考えていきます。

分科会②:「子どもの外遊び環境について考える-次のステップに向けて
  
  

  ■協力:NPO法人移動保育プロジェクト「ポッケア」
  

  ■概要:核家族化と共働き率の増加で「遊びや経験を通して学ぶ」機会が大幅に減少している現代の子どもたち。「いつもの環境ではないけど安心な環境」で自然や地域との交流の機会を創ってあげられたら素敵だと思いませんか?

分科会③:「仮設・借り上げ住宅の子ども支援を考える

  ■協力:NPO法人ビーンズふくしま

  ■概要:避難している子どもたちを取り囲む環境は一概に括れるものではありません。このワークショップでは郡山に避難している子供たちを取り囲む環境について現状を踏まえた上で、何が足りていないのか、何があると良いのかを、みなさんと一緒に考えていきます。

申込みフォーム: http://goo.gl/EEcfq
            上記URLをクリックし、フォームにご回答下さい。


お問い合わせ先: link.with.fukushimaアットマークgmail.com(担当:木山)
ご不明な点がございましたら上記メールアドレスのアットマークを@に変え、お気軽にお問い合わせ下さい。


++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

 <主催者紹介>
■ふくしまフューチャーセンター

 フューチャーセンターとは、多様な主体が参加することにより社会イノベーションや地域課題解決策を創出する場のことで、欧米から世界に広まり、近年日本でも注目されています。

ふくしまフューチャーセンターでは、今年度、『福島の子供』を重点テーマに据えています。これまでに、福島県福島市・郡山市・東京でセッションを開催してきました。

本イベント「ふくしま未来ミーティング~郡山の子どもの遊び環境を官民の垣根を越えて考える~」は、第4回目のセッションという位置づけでもあります。


■任意団体Link with ふくしま

 Link with ふくしま は、東日本大震災をきっかけに福島出身の若者が中心となって集まった団体です。事務局として「ふくしまフューチャーセンター」を企画・運営しています。昨年開催された、ダイヤモンド社とアメリカン・エキスプレス・インターナショナル, Inc.が運営している「日本復興を考える学生会議」の最終審査会にて大賞を受賞した経歴もあります。

※ホームページ:http://linkwithfukushima.jimdo.com/

<協力団体の紹介>


NPO法人郡山ペップ子育てネットワーク

 NPO法人 郡山ペップ子育てネットワークは、東日本大震災後の持続する低線量放射線下で、地域の子どもたちをどう守りどう育てていくか考え実践するために、平成245月に発足しました。特に、子どもたちが体を使った遊びを通して運動する環境の提供と整備、子どもたちや大人の心のケア、子育てのアドバイス、放射線や関連する健康被害に関する啓発などを中心に活動しています。


NPO法人移動保育プロジェクト「ポッケア」

 子どもの被曝と親の不安を少しでも軽減したいという想いから、20117月より福島県内にて移動保育プロジェクトを運営しています。移動保育プロジェクトは、福島県内にて他県よりも放射線量の低い地域まで移動し、未就学児~小学生に外遊びを楽しんでもらう取り組みです。20128月末までにのべ452名が利用しています。

※ホームページ http://kidsbrain.jp/fihp/


NPO法人ビーンズふくしま「うつくしまふくしま子ども未来応援プロジェクト
 (トヨタ財団・パナソニック教育財団 東日本大震災支援 共同プロジェクト助成事業

 仮設住宅や借上げ住宅での暮らしで戸惑ったり、放射能の影響で思いっきり遊べなかったりそんな子どもたちが楽しく遊んで学べて、つながっていけるような地域をつくっていきたい。

 子どもたちが、地域のお兄さん・お姉さん・大人たちといっしょに遊んで学びながら、のびのび育っていくコミュニティづくりを目指す、福島に住む全ての子どもたちのためのプロジェクトです。

※ホームページ http://yaplog.jp/fukushima-kodo/





2012年11月12日月曜日

【イベントレポート】江東区に避難している福島県被災者のための無料パソコン講座に参加してきました。

こんにちは!Link with ふくしまの古渡みゆきです。


去る11月10日(土)に、日本ヒューレッド・パッカード株式会社(以下、日本HP)主催の福島県被災者のための無料パソコン講座にサポートボランティアとして参加してまいりました。



このパソコン講座は、江東区東雲にある公務員宿舎に福島県から避難をしている約700世帯の方々を対象に行われています。


本年1月より日本HPの社員ボランティアグループが中心となり、江東区社会福祉協議会と協力して支援策を検討してきたそうです。

その中で「未就職者が多数いるものの、支援が行き届いていない。何かいい方法はないか」という相談をいただき、本活動をスタートさせたという経緯を伺いました。
その後、被災者の方の就労状況やニーズを調査したところ、92%が「IT講習があれば参加したい」と回答したことを受け、無料パソコン講座を開講することとなりました。


この講座の概要は以下の通りです。


目標:江東区東雲の避難者で、就職を目指す方の一助となる
    ITを活用することで、江東区東雲の避難者のQOL(※1)が向上する(サブ目標)
(※1)QOLQuality Of Life物理的な豊かさやサービスの量、個々の身辺自立だけでなく、精神面を含めた生活全体の豊かさと自己実現を含めた概念
目的:避難者の雇用可能性を、ITの力で広げる。

主催:日本ヒューレット・パッカード株式会社(本社:東京都江東区)

協力:NPO法人「育て上げ」ネット、江東区社会福祉協議会、東雲の会、日本マイクロソフト株式会社、株式会社リクルート、東京トヨペット株式会社

******

http://www8.hp.com/jp/ja/hp-news/press-release.html?id=1302893


今回で3回目の開講となり、受講者の方にはこれまでパソコンの仕組み、タイピング、マウス操作、インターネット・メール等の活用などを習得していただきました。

3回目の今回は、1回完結!ワード・エクセル入門」と銘打って、1分間100文字程度以上のタイピングができる方、または10月開催の「パソコン入門」講座を受講された方を対象に行われました。ワード・エクセルの基礎(ビジネス文書・資料の作成)を1日6時間の講座で習得していただくものになっております。


以下に、当日の様子をレポートいたします。

まずは、受講者の方と日本HPのボランティア社員、そして私たちを交えてのアイスブレイクを行いました。名前や本日の講座への期待、好きな健康法を紹介しあうものです。

福島の県民性でしょうか?お喋り好きな人が多く、予定時間をオーバーしても話し続ける人が多く、一気に会場の雰囲気が柔らかくなりました。


午前中の講座では、NPO法人「育て上げ」ネットの方を講師にワードでビジネス文書を作成しました。
「育て上げ」ネットさんについてはこちらhttps://www.facebook.com/sodateage.net


私たちボランティアは、受講者の方の隣でマンツーマンサポートをさせていただきました。

最初は一つの操作にも戸惑いをみせていた受講者の方々も、徐々にパソコン操作に慣れ、
最後には自分の好みの文字色を設定したり、挿入した画像の加工を楽しむ姿がみられました。

また、パソコンやワードの機能性の高さ、文書の完成度の高さに大変驚かれ、「もっと使いこなせるようになって、日記をつけてみたい」と意欲的な感想も聞かれました。

その後、昼食休憩をはさみ、午後はエクセルで資料を作成する方法を学んでいただきました。


毎日パソコンを操作している私でも、まだまだ使いこなせていないのが、エクセルです。

受講者の方々にとってセルや関数などの聞きなれない言葉が多く、開始早々、会場のあちこちからサポートへ助けを求める声が聞かれました。
そのような時は、講師の方が受講者の理解度を確認し、理解度に合わせて繰り返し操作を説明するという方法をとりました。
また、サポートをしている私たちがマンツーマンで受講者の疑問点などに答えることができたので、受講者の方の学習意欲を保つことができました。

ここでも、受講者のみなさんがエクセルの表計算の便利さに感動され、「こんなことはできないの?次は、これを教えてほしい!」と新しい講義内容の提案を受ける場面もある程でした。

受講者のみなさんが大変意欲的に講座に参加してくださったおかげもあり、あっという間に終了の時間となりました。

******

今回、福島県出身の学生である私が講座のサポートをさせていただいたことで、

日本HPの方から「雰囲気が今までとガラッと変わった」といううれしいお言葉をいただき、「福島県出身者として私ができること」を再確認する機会となりました。


講座の中でも、サポートにつかせていただいた受講者の方が徐々に私に心を開いてくださっているのが感じられ、今後やってみたいことや、最近困っていることを自ら話して下さいました。また、いつもどのような交通手段で福島へ帰省しているのか、という話は大変盛り上がりました。


今後も、引き続きパソコン講座のサポートを通して、広域避難者の方のニーズ把握や生活のサポートを行っていきたいと考えた1日となりました。


Link with ふくしま

古渡 みゆき

2012年11月4日日曜日

【イベントレポート】 『Fukushima_Future_Session_03』 開催しました。


こんにちは
Link with ふくしま事務局長の佐藤です。
先日行いました、
フューチャーセッション「Fukushima_Future_Session_03」について報告いたします。





 
—問題意識

今回のフューチャーセッションは、震災から1年半が経ち企業の被災地への支援が減少しているのではないか、それは企業にとって被災地を支援する意義が分かりにくくなっているからではないか、という問題意識のもとこれを解決するために行いました。


—日時場所、参加者

今回は10211330分から1800分まで、日本財団に場所をお借りして開催いたしました。

ゲスト陣には、
一般社団法人RCF復興チーム代表理事の藤沢烈さま
NPO移動保育プロジェクト理事長の上國料竜太さま
東北ライジング代表理事の竹井善昭さま
株式会社ソフトバンクCSRグループグループマネージャーの池田昌人さま
という豪華な方々をお迎えし、企業の被災地支援についてお話しいただきました。

参加者の方々も、
IT系企業や旅行代理店などのCSR担当の方や復興支援事業担当の方などを中心に
多種多様な方面からご参加をいただき、質の高い議論を行うことができました。


会の流れ


1.導入
まずは、代表の菅家から、
私たちLink with ふくしま の説明およびフューチャーセンターの説明と本日の狙いをお話しさせていただきました。




今回のフューチャーセッションは、
1.今まで企業が関わった復興支援事例の成功要因と課題を共有
2.企業の持続可能な復興支援モデルを創出
3.次のアクションに繋がる参加者同士のネットワークの形成

をねらいとしていました。

続いて、各グループで自己紹介をしていただき、

和やかな雰囲気の中でセッションがスタートしました。


2.基調講演


藤沢烈さまに
「企業による復興支援〜好事例と注意点〜」と題して基調講演をしていただきました。

企業の支援は、
・本業や理念と直結する支援であること
・プラットフォーム型支援であること
・コミュニティ単位の支援であること
3点が重要とのことでした。


私の印象に残ったのは、被災地のニーズをしっかり把握しなければいけないという点です。

震災直後に新年度が始まり、ある地域でランドセルが100個必要という情報が全国に広がり、
最終的には2,000個集まってしまったというようなお話もありました。

企業という組織体として支援するのではなく、
個人が基点となり「○○株式会社の△△さんと地元コミュニティとのつながり」ができた時に、本当のニーズが分かるとのことでした。





基調講演を聞いての気づきや学びを、グループディスカッションで共有し、




それをもとに質疑応答セッションへ移りました。





会場から出た質問の中には、
「現地では人が足りないという話もあるがどうすればよいか」
というものがありました。

この点に関して、藤沢さまからは、
「総務省などが補助を出して民間企業の人材を雇える制度がある。また情報発信が不得手であればその分野の人を呼んでくるというやり方をいま進めている」
とお答えいただきました。


被災地の現場と政府機関の双方に参加される機会のある藤沢さんならではの
的確なご回答に、
多くのみなさまがうなづかれたり、熱心にメモを取られたりしていました。



3.パネルディスカッション


企業の支援に関する情報をインプットした後、続いてのパネルディスカッションは、
実際に企業の被災地支援に関わる方たちから、生の声をお聞きします。

NPOとして子供とその保護者と向き合っている上國料さま、
CSRコンサルタントのかたわら東北で活動されている竹井さま、
ホワイトプランを手がけビジネスの立場から東北を支援されている池田さま
の三名に、パネラーとして御登壇いただきました。





上國料さまからは、
「利益を出せば出すほど社会に影響力を持つようになる企業と、良い活動をすればするほど社会に影響力を持ちお金も集まりやすくなるNPOは違う性格を持ち、だからこそ連携ができる」
という、今後の企業による復興支援のヒントとなりそうなコメントを頂きました。

竹井さまは、
「阪神淡路大震災の復興が完全に終わったのが2011年であり、16年かかった。今回の広範囲かつ大規模な東日本大震災はさらにかかるだろう。これを支援していくにはビジネスしかない」
という、ご意見をくださいました。
被災から1年半を過ぎたばかりの今、復興のあゆみをさらに加速させ継続していかなくてはとあらためて認識しました。

池田さまからは、
福島に住んでいる子供にとって、その子の今の年齢は今年だけということを認識するべき。
財団は公的機関ではないので、より地域に根ざして、目の前の子供を支援するべきではないかと思う」
とのお話を伺うことができました。
また、合わせて池田さまより、
「ソフトバンクの携帯電話のユーザーだけでいうと1,000から2,000万人というユーザーしかいない。
企業の枠を越えて他社と協働し、より多くのユーザーの共感を生むような支援も業界として求められているのではないか。」
というお言葉もいただきました。

 





続いての質疑応答では
「福島の子供に放射線に対するリテラシーを身につけさせるべきではないか。
なぜならこれからの人生の選択で直面するから」
というような問題提起があり、パネラーの皆さんの取り組みなどを共有していただきました。

やはりそこは非常に重要で必要とされているが、センシティブで意見が分かれるところなので、
東日本大震災復興支援財団さまでも慎重に基準などを作っているとのことでした。


4.ワークショップ


企業の被災地復興支援について十分インプットがあり、会場の雰囲気も十二分に暖まってきたところで、
〝対話とデザイン″という副題のもと、ワークショップセッションに移りました。

まず始めに、上國料さまから福島の子供と保護者の声を伝えていただき、




ワークに移りました。

まずは、ご自身の会社で子供の支援を行う場合、どのような支援モデルが考えられるかというテーマで個人ワークを行なっていただきました。


その後、グループワークに移り、
合計45分という大変短い時間のなかでアイディアをまとめていただきました。


テーブルごとに、熱い議論が交わされていました。


リンふくスタッフも各班にひとり入らせて頂き、

新たな復興支援のアイディアが話し合われていく様子に耳を傾けていました。










5.発表


1班からは、世代を越えた井戸端会議によってコミュニティ形成というアイディアが出ました。
昔はあった井戸端会議が復活することで、親御さん達は情報共有ができ、子供は学びの機会が得られるというものです。
竹井さまからは、世代を越えたコミュニケーションは重要というコメントをいただきました。

2班は、ソーシャルゲームとリアルな旅行をかけあわせることで地域経済活性化を狙うというアイディアでした。
県外の親子がソーシャルゲームを使って福島を知り、食べて遊んで学ぶ、そんな仕組みがアウトプットとして出ました。

竹井さまからのコメントは、ソーシャルゲームとリアルの繋がりによる成功例は多く、ぜひ実現して欲しい、その際に、福島だからこその資源が何かを深めなければいけないという内容でした。

3班からは、「福島サミット」というアイディアが出されました。
毎月11日に、福島について考えるサミット、しかも洞爺湖サミットの規模のものを行うというものです。
そのような話題性も伴えば放射線や福島に対する知識が深まり、集まった企業や現地の方との交流によってビジネスが発展していくという壮大なプランでした。
竹井さまからは、話題性、スケール感が素晴らしいし、こういうのが必要だとのコメントでした。特に、福島だから除染に関する世界最大のサミットができるとのコメント頂きました。


4班からは、「復興合コン」略して復コンのアイディアが提出されました。
ポイントは、東京の独身女性に福島に来てもらい、福島の魅力を彼女らに知ってもらうとともに福島側もやる気が出るという一石二鳥を狙ったものでした。
竹井さまからは、実はこの問題は福島より三陸のほうが強く、漁師はカッコイイし年収もかなりあるのに結婚相手に苦労するというお話がありました。同様に、福島の男性の魅力をもっとアピールできればよいですね。





6.評価
最後は、足早になりましたが、

相互評価にて<イノベーティブで賞>と<実現可能で賞>を決定しました。
また、パネラーのお三方による<審査団賞>も設定しました。
その結果、
<イノベーティブで賞>は、「福島サミット」を提案した3
<実現可能で賞>は、「復興合コン」の4
<審査団賞>は「ソーシャルゲーム」の2
となりました。



最後に


今回は、藤沢さま・上國料さま・竹井さま・池田さまという豪華なゲスト陣、素晴らしい参加者の方にお集まりいただき、非常に濃密な場となりました。
(学生が主催したイベントにもかかわらず多数の皆様にお越しいただき主催者冥利につきます。)

また、基本的に利害関係のないビジネスマン同士が対話を行う(時には競合関係にある方同士でも!)「フューチャーセンターセッション」に、強い可能性を感じました。
フューチャーセンターは、人的資本、構造的資本、関係性資本を築くと言われています。
私も、今回のセッションで満足せず、福島の問題を解決するために今回生まれた人とのつながり(関係性資本)を活用し、今後も活動をしてまいりたいと思います。

最後になりましたが、ゲストの方や参加者の方をはじめとして、多くの方にご協力いただき今回のイベントを開催することができました。
本当にありがとうございました。