2013年2月28日木曜日

【イベントレポート】ふくしまチャレンジプロジェクトDay2@福島開催しました

みなさんこんにちは。
Link with ふくしまの熊谷です。
 

今回は216()に行われた「ふくしまチャレンジプロジェクト」Day2@東京に引き続き、
223日に行われた「ふくしまチャレンジプロジェクト」Day2@福島について書かせていただきます。

ふくしまチャレンジプロジェクトについては、こちらのエントリーをご参考下さい。


 
今回の場所は福島駅から歩いて10分ほどの、「チェンバおおまち」で行いました。
 
この日は、肌寒い日が続いている福島市では珍しい快晴で、ぽかぽかとした陽気な日差しがあって、とても気持ちがいい一日でした。
 

 
①チェックイン

和やかな雰囲気で、まずはチェックインということで自己紹介から始まりました。


みんなが人の声に耳を傾け、こころから聞こうとしている姿勢が印象的でした。

 
②問題意識発表

ここから、前回のDay1で話されたテーマが福島にとってどんな問題なんだろうか、をチームごとに発表していきました。
参考に、こちらが福島でのDay1の様子です。

・県外への注意喚起チーム(←「県外における福島への当事者意識の醸成」)

・チームきぼう(←「若者の夢と希望」)

・チーム山口宙(←「原発に代わる産業の創造・育成」)

私も含めて何人かday2からの参加だったのですが、
これら問題は理解しやすく、また扱うテーマとしても納得できました。

ただ、納得はできるのですが、
「福島」を考えたときに、この課題とつながるのかなと思ってしまい、
自分の中でなんとなくもやもや感を抱えていました。

 
③プロアクションカフェ

問題の共有をしたところでブラッシュアップしていくうえで、
各テーマ3つの島でワールドカフェをおこないました。

そこでは、各テーマごとの問題に対しての“モヤモヤ感”をなくしていきました。


対話を経て全体共有では、各チームで改めて話し合いを行い、自分たちの問題解決のきっかけとなる「問い」を、みんなに提案しました。

チーム山口宙:福島らしい産業をつくりだしたい。なので、皆さん「ふくしまと言ったら○○」を是非、考えてください。
 

県外への注意喚起チーム:興味、関心にフォーカスを絞ったとき、ポジティブに福島県を「煽る」ことも必要かと思うが、皆さんはどう思いますか。
 


チームきぼう:夢や希望という言葉が心の内から湧いてくるときは、どんなときですか。
 

そして、問いを聞いたうえでワールドカフェをもう一度行い、解決の方向性をより強いものにしていきました。
ここで、皆さんのDay3への意気込みを発表してもらい、「ふくしまチャレンジプロジェクト」Day2@福島はチェックアウトし、イベントは終了しました。

 
(④チームディスカッション)
イベント終了後、もう一度自分たちの問題について話し合ったりするなど、熱気が冷めることがありませんでした。


Day3あと三週間を切り、皆さんが本気でプロジェクトに取り組んで、熱くなっていることをとても感じました!

 

Day2に来ていただいた皆さん、ありがとうございました。

次は、いよいよ「ふくしま50日プロジェクト」Day3@東京です。
50日間の集大成となる一日になるので、私たち、そして福島県がもっと良くなるためにも、残り3週間頑張っていきましょう。

ここまで読んでくださった皆さんも、ありがとうございました。
Day3は3月16日土曜日@東京にて行われますので、
ご都合あいましたら、ぜひお越しください。


2013年2月19日火曜日

【イベントレポート】ふくしまチャレンジプロジェクトDay2@東京を開催しました。

みなさんこんにちは。
Link with ふくしまの佐藤です。

今日は、2月16日(土)に行われた「ふくしまチャレンジプロジェクト」Day2@東京の様子を紹介します。

ふくしまチャレンジプロジェクトとは…
“参加者一人一人の福島に対する問題意識を共有し、解決策を社会人や学生、市民・企業・NPO・行政といった枠組みを越えて一緒に考えていきます。そして、福島の課題を解決するためのアイディアとアクションプランを構築し、それら実現していくためのきっかけにしていくことを目的とします。”
http://link-with-fukushima.blogspot.jp/2013/01/fukushimafuturesession-50.html
 



16日は参宮橋にあるオリンピック記念青少年総合センターで開催しました。
参加者の方はふくしまチャレンジプロジェクトに共感してDay1に来てくださった方々です。


Day2の目標はこちらです。
• 各チームの問題意識の共有
• 各問題意識のブラッシュアップ 
• 解決の方向性の模索 

そのためのプログラムは以下のとおりです。
①チェックイン
②問題意識発表
③プロアクションカフェ「問題意識のブラッシュアップ」
④チームディスカッション



①チェックイン
まずはチェックインから始めました。

近況報告や今の気持ちを発表してもらいました。


②問題意識発表
次に、各チームが前回で作り上げ、Day2までに深めていただいた問題意識を共有しました。
各チームの問題意識の概要はこちらをご覧ください。
http://link-with-fukushima.blogspot.jp/2013/02/fukushimafuturesession-50.html


阿部組は仮設住宅で取られたアンケートをもとに、実際に浜通りから会津に避難してきた方と受け入れ先の現地の人の間に断絶があることを指摘しました。



チームGoogle頼みは、すでにアクションに向けて現地の方との調整をしており、その進捗報告などをしました。



チームGucciは、福島の新産業の必要性をロジカルに説明し、そのソリューションとして企業向けワークショップの実施を提案されました。





③プロアクションカフェ
共有のあと質疑応答をはさみ、プロアクションカフェを行いました。

プロアクションカフェとは…
“多様な参加者の知恵を集め、具体的アクションを生みだしていく対話の手法として現在注目されています。ワールドカフェの知恵を結びつける役割ととOST(オープンスペーステクノロジー)のアクションにつながる対話のよいところを組み合わせた手法と言われています。”
http://www.learning-place.org/ぞうの湯/


今回のプロアクションカフェは、既に福島について違った切り口から問題意識を深めているもの同士が混ざり対話をすることで、自分たちの問題意識が整理され、よりブラッシュアップされたものにすることをねらいとして行いました。


対話を経て全体共有では、各チームのテーマオーナー(固定された人)が次のような発表をしました。

阿部組:実際に問題に直面している人(困っている人)のペルソナを深ぼりする必要性など。

チームGucci:復興に関する助成をより効率的に使う必要性や、人口流出などによる福島の閉塞的状況への危機感の足りなさなど。

Google頼み:改めて福島は広いという認識、今回のプロジェクトの核となる“花”といわきの関係性、ストーリーについて。



④チームディスカッション
その後、チームごとに解決策を模索するワークを行いました。




最後に、Day3への意気込みを表明していただき、それをチェックアウトとして16日のDay2@東京は閉会となりました。


しっかりと意味のあるアウトプットとその先の実行を見据えて、がんばっていきましょう!

次はDay2@福島が23日に開催されます。



2013年2月15日金曜日

【外部イベントレポート】SEEDx地域未来塾 ファシリテーター養成講座


みなさん、こんにちはLink with ふくしまの小檜山です。
本日は3月10日に開催されました、SEEDx地域未来塾 ファシリテーター養成講座にメンバーが参加してきましたのでのご報告します。

SEEDx地位未来塾とは

SEEDx 地域未来塾は、ネットとリアルの両方でコミュニティをつくり、社会や地域を良くするビジネスが芽生える環境をコミュニティ全体で生み出すプロジェクトです。

社会や地域を良くするビジネス(=ソーシャルビジネス)は、1人の起業家の力だけでは芽が出ないことが多いものです。起業家の思いに共感する多くの人びとが、”スキル” や ”アドバイス” や “お金”、そして “応援” といった種をまき、雨の日も風の日も晴れの日も気長に見守ることで、地域を良くするビジネスの種はようやく芽を出すことができます。

SEEDxさんHPより。




今回のSEEDx地域未来塾ファシリテーター養成講座は、内閣府「復興支援型地域社会雇用創造事業」選定として、「多くの人々の共感と応援を引き出すための「場づくり」を実現するファシリテーターを養成」のために開催されました。

3月末までの長期のプログラムになりますのでメンバーの成長が楽しみですね。
しっかりファシリテーターになれるよう頑張ります。



今回はロール分析とカスタマージャーニーマップという手法を体験しました。

ロール分析とは「あらゆる確度からモノの役割(ロール)を分析し、イノベーションの機会を探索する方法」のことです。

具体的には、①分析したいモノやコトを中心に置き、②その周りにそのモノコトが持っている役割、意味をブレインストーミングし、③その役割と関連する人間の文化的背景を洗い出すというものでした。



このロール分析はアイディア創発の手法でありますので、リンふくでも企画会議やフューチャーセンターの際に、多様なアイディアが出しやすくなるかと思います。早速次回のミーティングなどに活用していこうと思います。



カスタマージャーニーマップとは、「顧客がサービスを利用する旅(ジャーニー)を、サービスの流れに沿って視覚的に表現するモデル化ツール」です。

このカスタマージャーニーマップは人の感情に注目し、自らの行為が相手に対してどんな効果や影響をもたらしているのか可視化することができます。
そして何が相手にとって効果のある行動だったのか気づく事が出来ます。リンふくではプロジェクトの振り返りや反省点・改善点の発見に役立てるかと思います。




今回は課題発見ということで、取り組むべき論点・テーマを創りだすことを学びました。

具体的な手法を体験することができ、またそこからワクワクするイノベイティブな発想ができました。
体験して満足せず、チームに持ち帰って練習すると共に、メンバーにもこのワクワク感を共有したいと思います。

まずは一回目の講習ということで、講師の三澤さん、参加者の皆さんありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。


追記:
同じく参加者のあかぽんさんもブログに書かれていましたので、こちらもどうぞ。
http://d.hatena.ne.jp/Akapon/20130210



2013年2月11日月曜日

【イベントレポート】Fukushima_Future_Session「ふくしまチャレンジ・プロジェクト ~仲間と福島の課題解決を目指す50日間~」@東京


こんにちは。

Link with ふくしまの佐藤裕司です。

 


先日開催した

Fukushima_Future_Session

「ふくしまチャレンジ・プロジェクト ~仲間と福島の課題解決を目指す50日間~」

についての、東京会場の報告をします。

 

 

東京会場は126日に国立オリンピック記念青少年総合センターで行いました。

※福島会場についての報告は、別エントリーをご参照ください。

→ http://link-with-fukushima.blogspot.jp/2013/02/day1.html

 

 今回のイベントの目的は、参加者一人一人の福島に対する問題意識を共有し、その解決策を社会人や学生、市民・企業・NPO・行政といった枠組みを越えて一緒に考えていき、それらを実現していくためのきっかけにしていくことでした。

 さらに、チームを組んで福島の課題を解決するためのアクションプランを構築し実現していくためのきっかけの場としての機能も持たせました。

 

 学生や社会人など、10代~50代まで、幅広い世代から12名の参加者が集まり、まずはチェックイン☆です!

幣団体事務局長の佐藤聡より、本イベントの目的や今後の展開などの説明をいたしました。

 

 

次に、3グループに分かれてワールドカフェという手法を使い、

「福島に対するあなたの関心・問題意識を教えてください」というテーマで対話を行いました。
 

 

各グループから出てきた主な意見には

・地域によって、抱えている問題が異なる

・避難者側と受け入れ側との軋轢

・福島県内での地域や年代、考え方の違いによる軋轢

・農林漁業の今後

・子供の将来

等がありました。

 

制限時間が過ぎても気づかないぐらい真剣に、活発に対話を行っていました!

 

 

各グループで出た意見を全体で共有した後は、OST(オープン・スペース・テクノロジー)という手法を使い、

「心から自分が解決したいと思う問題はなにか」という問いを参加者に投げかけ、

解決したい問題を表明してもらいました。

以下に、勇気を持って手をあげてくださった方々の主張とその理由を簡単にご紹介します。

 

・貞永浩さん(30代)…「若者に希望を持たせる」

            理由:県内外問わず、将来に対して不安感の長期化が予想され

る。これにより更に人口の流出や産業の衰退が考えられ

るため。

 

・山口優介さん(20代)…「原発に代わる新しい産業の創出」

             理由:福島原発での作業員は総勢1万人だった。(家族を含め

ると3万人)その人達が、3.11以降職が無くなり生活

に困窮している。この状況を打破するには福島で新た

な産業創造をする必要があるのではないか。

 

・阿部将司さん(10代)…「避難者側と受け入れ側との間の軋轢」

             理由:震災後、浜通りに住んでいた人々が県内や県外に避難

して生活している。その避難先で元々住んでいた人と

共に生活できていないという情報を知り、将来のため

にできるだけ交流があった方が良いと感じたため。

 

次のグループワークでは、上記3名にテーマオーナーとなって頂き、

それぞれのテーマについての問題の洗い出しをしました。

 

 

それぞれのグループでは、各々が実際に見聞きした事例などを踏まえながら真剣に話し合い、問題の洗い出しをしていました。

 

この時、私は「避難者側と受け入れ側との間の軋轢」をテーマにしたグループに参加していました。

このグループで洗い出された主な問題は

・再び震災などの災害が起きた時に耐えられない

・お互いに勝手なイメージができてしまっている。

・その勝手なイメージがまた壁となってしまっている。

等です。

 

私は、福島県の会津地方出身です。

会津には、原発周辺地域から多くの方が避難して来られています。帰省した際、県内ニュースなどで、会津に避難してきている方たちともともと会津に住んでいた方たちとの間でコミュニケーションがあまり上手に取れていないということを聞いていました。

その時からこの問題に関心を持っていたので、このグループに参加しました。

 

 

最終的に、それぞれの関心があるテーマごとに50日かけて解決策を考えていくチームを作りました。

これから、チームごとにDay2Day3に向けて活発な議論が行われていくことを期待します。

 

 

東京側の次回、Day2216日に開催です!

各チームには、扱うテーマについてさらに問題点を洗い出し、対話を繰り返して、Day2当日には他のチームの人との対話を通して問題意識を深堀できるように準備して頂くことになっています。

 

 

福島会場と併せ、今後の展開にご期待ください!!

2013年2月6日水曜日

【イベントレポート】ふくしまチャレンジプロジェクト Day1 @福島


こんにちは。
LwF福島スタッフの伊藤一輝です。

福島市内は最近ますます寒くなってきたように感じます。
福島駅の前にある温度計は、いつも氷点下を観測しています(笑)

そんな寒い福島でしたが、126日(土)に
「ふくしまチャレンジ・プロジェクト~仲間と福島の課題解決を目指す50日間~」
を郡山ビッグアイにて開催しました。

当日は大雪のためにで運行を中止する電車もあり、高速道路も通行止めになり、
参加を予定していた方々数名、いらっしゃることができませんでした><
(福島でのLwF主催イベント時は天候に恵まれないことが多いのです…)


そんな中でもリンふくメンバーも含め10名の方が集まり、イベントがスタートしました。
まずはじめに、弊団体代表の菅家から本イベントの趣旨や概要の説明をいたしました。



その後は2グループに分かれ、「福島に対するあなたの関心・問題意識を教えてください」
というテーマでそれぞれが抱く想いをグループ内で対話しました。
(ワールドカフェという手法を使いました。)


2グループからでてきた意見では…

・各主体の取り組みへのリテラシーの違いがある。
・復興への気運や士気が地域によって差がある。
・地域や主体ごとの抱える課題の違いが大きいからこそ、何が正しいかの判断が難しい。
・福島から、何か(産業やモノづくり)を生み出せるようになることが必要。

等があり、上記以外の意見の議論も活発になされていました。



グループでの意識の共有を行った後は、
「心から自分が解決したいと思う問題はなにか」という問いに対し、
参加者自らが強く抱く問題意識を、自ら提示をする時間をとりました。
OSTという手法を使いました。)



ほぼ全ての人が想いを発言し、
その中で特に“主体性”“当事者意識”といった言葉が多く用いられていました。
述べられたテーマは、大きく以下の3つの様に分類されました。

「原発に代わる新しい産業の創出」
「福島県内の若者の主体性の喚起」
「福島県外の人々の福島への関心の低下」

この後は、参加者がこの3つのテーマの中で、特に自分の意識の強いテーマを選び、
同じテーマの人同士でグループになり、議論を進めます。


「どんなことが問題で、どうしてそれが問題で、誰にとっての問題なのか。」

それを各グループ内で話し合いました。
各グループ内で、想いを述べ、分かち合い、悩み、考え、
とても熱量の高い時間だったと、僕自身も参加して感じました。


計40分の議論を終え、最終的にでたテーマは以下の3つになります。


「原発に代わる産業の創造・育成」

「若者の夢と希望」

「県外における福島への当事者意識の醸成」


その後この3つのテーマで、チームビルディングを行い、
チームが結成されました。
これから50日間、それぞれの問題への理解を深め、
解決に向けた方向性を考えていくチームになります。


チームにとって、個人とって、福島にとって、
それぞれが今よりもプラスになるためにはと考え、
50日間を走りぬくことと思います。


福島開催のプロジェクトDAY1の様子は以上になります。
東京開催の模様も気になりますね。


それではここまで読んで頂き、ありがとうございました。
プロジェクトDAY2は2月23日です。
風邪を引かないように、お気を付けてお過ごしください。